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知財みちしるべ:最高裁の知的財産裁判例集をチェックし、判例を集めてみました

争点別に注目判決を整理したもの

不正競争(その他)

◆H17. 8.10 知財高裁 平成17(ネ)10029等 不正競争 民事訴訟事件

    本件各表示を広告等に記載する被告の行為が,不競法2条1項13号の不正競争行為に該当するとの一審判断が取り消されました。
 裁判所は、「以上検討したところからすると,耐候性試験は,試験方法,試験条件,試験片の調整などによる影響を受けやすいものであり,まして,本件においては,一方において,被告商品を施工したものの光沢度保持率が91.9%であることを示す乙148試験の結果があり,また,実際に被告商品を施工した5年経過後の複数の車両の平均光沢度が,93.7%,96.1%という高い数値を維持していることを示す測定結果(乙127等報告)もあることなどに照らすと,被控訴人が援用する前記の各耐候性試験の結果に依拠して,被告商品には新車時の塗装面の光沢度を5年間持続する効果がないとまで的確に認定することはできないといわざるを得ない。そして,本件各表示における「新車の輝き」が持続しているかどうかということ自体が,多分に見る者の主観によるところが大きく,ある程度の幅を持つものであることをも考え併せると,本件全証拠をもってしても,未だ本件各表\示における「新車時の塗装の輝きが5年間維持される」との表示が虚偽であり,その表\示が需要者等に被告商品の品質及び内容を誤認させるものであると認めることはできない。」と述べました。

   原審です。H16. 9.15 東京地裁 平成14(ワ)15939 不正競争 民事訴訟事件

◆H17. 8.10 知財高裁 平成17(ネ)10029等 不正競争 民事訴訟事件

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